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インレーが歯をダメにする!


ビーバー歯科では原則としてインレー治療はしません。

インレー修復という虫歯の治療法はご存知でしょうか?

インレー修復とは

これは虫歯の範囲がそれほど大きくない場合に適用される一般的な治療方法です。
皆様のお口の中にもインレーにより治療された歯があるかも知れません。今すぐ鏡を使ってお口の中をチェックしてみてください。

写真のようなインレー(銀歯)が入っている歯はありませんか?


インレー修復とは虫歯を取り除いてから歯の形を整えて(窩洞形成)、型取り(印象採得)をして、金属などにより鋳造された「インレー」を歯にくっつける治療法です。
インレーの窩洞形態は1895年、アメリカのG.V.ブラック先生によって予防拡大を基に考案されたブラックの分類(※)を基本に世界中で臨床応用されています。

予防拡大とは

予防拡大とは、将来的に虫歯にならないために、虫歯の好発部位といわれる溝や凹んだ部分(小窩裂溝)や、歯と歯の間(隣接面)を虫歯の部分より広範囲に削除して窩洞形成すべきだという考え方です。
しかし、現在では接着性の高い修復治療が可能になったため、ブラックの窩洞形成の原則は過去のものです。

※ブラックの窩洞分類

  • Ⅰ級窩洞:小窩裂溝に限局した窩洞形態
  • Ⅱ級窩洞:臼歯隣接面を含む窩洞形態
  • Ⅲ級窩洞:切端隅角を含まず、前歯・犬歯の隣接面を含んでいる窩洞形態
  • Ⅳ級窩洞:切端隅角を含み、前歯・犬歯の隣接面も含む窩洞形態
  • Ⅴ級窩洞:歯頚部1/3に限局した窩洞形態

インレー修復による治療の問題

実は、この現在でも日本であたりまえに行われている、ブラックの窩洞形態に基づいたインレー修復による治療は大きな問題が二つあります。一つは虫歯ではない歯質を削ってしまうこと。もう一つは咬み合わせを全く考慮に入れていないということです。

虫歯の部分よりも広い範囲がインレーになっている症例

写真をご覧ください。上顎第二小臼歯と第一大臼歯、第二大臼歯をインレー修復により治療した症例です。
歯の黒く見えている虫歯を取り除いて溝をなぞって、予防拡大による窩洞形成をすると右の写真のような形態のインレーになります。
虫歯の部分よりも広い範囲がインレーになっているのがわかると思います。それから金属が目立ってしまい審美的ではありません。

矢印

ダイレクトボンディングにより治療した症例

次の画像は上顎第一大臼歯、第二大臼歯の虫歯を接着性の充填(ダイレクトボンディング)によって治療した症例です。
インレーの窩洞形成のように予防拡大は一切おこなわず、虫歯の部分のみを完全に取り除いて充填しました。接着性が高く色調も歯と同じ材料を使用しているので、見た目も自然で境目は全くわかりません。

矢印

どちらの治療を選択しますか?

みなさんはどちらの治療を選択しますか?
私は間違いなくダイレクトボンディングを選びます。その理由は3つあります。

1.健康な歯質を削り取らなくてよい

1つは、虫歯に侵されていない健康な歯質を削り取らなくてよいことです。歯は一度削ってしまったら二度と元には戻りません。ですから健康な歯質はできるだけ温存するべきです。

2.再び虫歯になる可能性が低い

2つ目は、接着性がとても良く境目から再び虫歯になる可能性が低いということです。歯は治療を繰り返せばより多く歯を削ることとなり、歯の寿命は短くなります。ですから治療は最小の回数で最小限にとどめることが望ましいのです。

3.天然歯に近い自然な仕上がり

3つ目は、もちろん見た目の問題です。天然歯に近い自然な仕上がりになるので大きな口を開けて笑っても全く問題ありません。また、金属を使用していないので金属アレルギーの心配もありません。

インレー治療と咬み合わせ

インレー修復の適応症は小さい範囲の虫歯ですが、治療においては予防拡大に基づいたブラックの窩洞形態よりも、歯科治療において最も重要な咬み合わせを最大限考慮して窩洞形成する必要があります。
患者様のお口の中を見てみるとインレーによる治療がとても多く、しかもいろいろな大きさのインレーがあります。

写真をご覧ください。いずれも上顎第一大臼歯のインレーですが、大きさはまちまちです。咬み合わせを考慮しているとは思えません。

インレーと歯の境界部に咬み合わせの接触点がこないように

インレーなどの治療をする際は、 インレーと歯の境界部に咬み合わせの接触点がこないようにする必要があります。
図は歯の接触点を断面と歯の咬む面から見たところです。外側からそれぞれ、Aコンタクト、Bコンタクト、Cコンタクトといいます。このコンタクトポイントにインレーの辺縁があると、咬み込んだ時に強大な力が加わるためインレーの縁や歯が欠けたりして、そこから細菌が侵入してまた虫歯になってしまいます。

インレーと咀嚼運動

また、ヒトの咀嚼運動は単純に直線的に噛んでいるのではなく、食べ物の種類、硬さや、性状により横にズラしながら咬み込んでいます。(下図参照)

この咀嚼運動においてインレー修復が問題になるのは咬む時にインレ−の縁を逆なでするように擦れながら咬み込むからです。
毎日の食事や、夜間の歯ぎしりなどは無自覚にこのような運動をおこなっており、特に歯ぎしりは強力な力が加わります。
食事中は歯と歯の間に食物が介在しているため、直接上下の歯同士が強力な力で接触することはありませんが、歯ぎしりは歯と歯を咀嚼力のリミッターを外した状態で無意識に咬みしめたり、ギリギリと動かしているので歯にとって破壊的な力となります。

バランシングコンタクト

さらにバランシングコンタクトがある場合は最悪です。
バランシングコンタクトとは専門的には非作業側の機能咬頭内斜面の咬頭干渉のことですが、簡単に言うと咬んでいる歯の反対側の奥歯が当たってしまう状態です。みなさん、左側に歯を動かして左で咬んでみてください。
もちろん左で咬むのですから左側の歯は当たっていると思います。しかしバランシングコンタクトがあると左で咬もうとした時に右側の奥歯が当たってしまいます。

この咬み合わせの不具合が原因で歯や歯周組織、さらには顎関節などにダメージを与えることになるのです。 臨床例をご覧ください。

臨床例


右下第二大臼歯に大きめの
インレーによる処置がされています。


拡大してよく見てみると



歯にヒビが入っています。



また、歯とインレーの境界部では歯が欠け、
インレーの縁は変形して、
内部では虫歯が進行しています。


また、歯とインレーの境界部では歯が欠け、インレーの縁は変形して、内部では虫歯が進行しています。 咬み合わせを診査すると、まさにバランシングコンタクトによって歯が破壊されたことがわかりました。


左側で咬んだ時に右側では、写真⒈〜⒊の順に上顎第二大臼歯の舌側咬頭(歯の尖った山の部分)が下顎第二大臼歯の中央窩(凹んだ部分)にインレーのマージン(縁)を逆なでするように擦りながら咬み込んでいるのです。

インレーの縁が変形してめくれ上がって、歯にはヒビが入って欠けてしまい細菌が侵入して虫歯に

このため、インレーの外側かつ後ろ寄りの部分のみに力が加わり続けたことにより、インレーの縁が変形してめくれ上がって、歯にはヒビが入って欠けてしまい細菌が侵入して虫歯になったのです。
幸いこのケースでは歯を救う事ができました
下顎第二大臼歯は抜髄(神経をとること)をせずに生活歯のまま、歯がこれ以上欠けたり割れたりしないようにクラウンによる治療ができましたし、上顎も合わせて治療することで、バランシングコンタクトのない適正な咬み合わせを与えることができました。

咬み合わせを精査して正しい診断をもとに治療することは歯科治療において最も重要

インレー修復のみならず、咬み合わせを精査して正しい診断をもとに治療することは歯科治療において最も重要です。

保険制度において咬み合わせの診査診断の点数が無くてもです。
咬み合わせを正しく診断し、適切な咬み合わせを構築できるのは歯科医しかいないからです。

インレーと歯の境界部から虫歯が進行してしまった症例

以下はインレーと歯の境界部から虫歯が進行してしまった症例画像の一部です。おわかりのように原因は咬み合わせです。このような症例ではインレーは適応されるべきではなかったと思われます。

ビーバー歯科ではインレー治療はしません

ビーバー歯科ではインレー治療はしません。
なぜなら、咬み合わせを考慮して診査診断し治療方針を決定するとインレーの適応症はあまり多くないからです。

そしてインレーで治療可能なケースは、接着性が高くしかも審美的なダイレクトボンディングなどの、虫歯のみを除去して健康な歯質を保存する治療法を選択するべきです。

ダイレクトボンディングなどで対応ができない場合は、クラウンによる補綴治療が適応となり、咬頭を覆って被せることにより虫歯の進行や歯の破折などを防止して歯を保護するだけでなく、適切な咬み合わせを与えることができるのですからです。

どうしたら歯を健康な状態で少しでも長く機能させ維持できるか

虫歯の治療にはいろいろな方法があり、どの方法を選択するかも歯科医によってさまざまです。

我々はどうしたら歯を健康な状態で少しでも長く機能させ維持できるかを基準に治療方針を考えています。

ですからビーバー歯科では、虫歯の治療においてインレー修復とは10年前に決別したのです。

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予防に重点を置き、歯をできる限り削りません。

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