抜けてしまった歯を救う救急処置法
2021.07.07
事故や転倒などの外傷により完全に歯が抜け落ちて(完全脱臼)しまった場合でも、
適切な救急処置がなされればその歯を救うことが可能となり、ずっと機能させることができます。
このような外傷による歯牙脱臼は子供に起こるケースが多く、
保護者の方にも正しい対応法を知って頂きたいと思います。
歯が抜け落ちてしまった場合には慌てずに速やかに処置を行ってください。
1.歯は、根の方を持たずに必ず頭(噛む部分の方)を持ってください。
抜けた歯は身長に扱ってください。
歯の根の損傷を最小限にするために、触るのは頭の部分だけにしてください。
2.水で洗ってください。
汚れていたら水で静かに洗ってください。
砂などが付着していてもブラシなどで歯を磨かないでください。
石鹸や洗剤は使わないでください。
この時も絶対に歯の根には触らないように注意してください。
3.可能であれば、速やかに歯をもとの位置に戻してください。
速やかに戻すほど、歯は生き残る確率が高くなります。
指で歯を元の位置に差し戻して、ゆっくり口を閉じてください。
4.歯は、絶対に乾燥させないでください。
歯は乾いてしまわないように、もとの位置に戻してください。
戻すことができないのであれば、次の中に入れてください。
外傷歯保存液(学校の医務室に常備してあります)、牛乳、お口の中、
生理食塩水(コップ1杯200mlの水に小さじ1/3 1.8gの食塩をいれた0.9%の食塩水)
5.できるだけ早く歯科医院に行く事。
可能な限り早く、理想的には30分位何に歯科医院に行って処置をしてください。
その歯が1時間以上口腔外にあったとしても適切な歯の処置がなされれば、
救う事ができるかもしれません。