むし歯治療

むし歯治療について

むし歯は、砂糖を含む食べ物と関連している酸によって歯が溶かされる病気です。原因となるのは口の中の「ミュータンス菌」という細菌で、糖をエネルギー源として利用し、酸を生成します。この酸によって歯が溶けるため、予防が重要です。口内衛生の維持や定期的な歯科検診がむし歯の予防に効果的です。治療ではなく予防に重点を置くことが大切です。早めの対策を行い、むし歯のリスクを軽減しましょう。

当院のむし歯治療

痛みの少ないむし歯治療

痛みの少ないむし歯治療治療時には麻酔を使用して痛みを軽減しますが、当院では注射が苦手な患者さんのために以下のような麻酔時の痛みを最小限に抑える工夫を行っています。

1.表面麻酔の使用

治療時の針の刺す痛みを和らげるため、歯ぐきに表面麻酔を塗布します。これにより、注射の痛みを軽減することができます。表面麻酔は痛みを感じず、治療の前に行われます。

2.細い注射針の使用

2.細い注射針の使用当院では、歯科治療において痛みを軽減するため、できるだけ細い注射針を使用しています。細い針を使用することで、患者さんの痛みを最小限に抑えることができます。

3.麻酔針の角度

歯ぐきには痛みを感じやすい部位と感じにくい部位があります。注射針を刺す位置や角度、深さについて慎重に配慮し、できるだけ痛くない注射を行っています。

エアタービン(キーンと音のする歯を削る機械)を使用しません

当院では、患者さんがリラックスし、安心して治療が受けられるように以下の方法を使用しております。

マイクロモーターとソニックフラウンドを使用した振動切削

マイクロモーターやソニックフラウンドは、振動を利用して歯を削る方法です。これにより、従来のエアタービンに比べて音や振動が軽減されます。
患者さんはより快適に治療を受けることができ、怖さや不安を軽減することができます。

スプーンエキスカベーターやカリエックスチップの切削器具を使用

スプーンエキスカベーターやカリエックスチップは、鋭利で細かい操作が可能な切削器具です。怖さや痛みを最小限に抑え、むし歯などの損傷した部分だけを正確に取り除きます。

ダイアグノテントの使用

ダイアグノデント・ペンは、むし歯や歯周病の検出に役立つ歯科器具で、レーザー光を使用して歯の組織をスキャンし異常を見つけます。痛みや不快感を最小限に抑えつつ、迅速かつ正確な診断を行うことができます。数値化された結果は治療計画や予防策に活用されます。

う蝕検知液を使用し、削りすぎを防ぎ、むし歯のみを削る

う蝕検知液を使用することで、むし歯の部分を染めて可視化します。染まった部分だけを削ることで、健康な歯を削るリスクを最小限に抑えます。これによって治療の精度を高め、歯の健康を保つことができます。

むし歯に
なりやすい人の特徴

むし歯になりやすい人には、いくつかの特徴と共通点があります。

不十分な歯磨き

不完全な歯磨きではプラーク(歯垢)が残り、細菌の増殖や酸の生成が進み、むし歯のリスクが高まります。特に歯ブラシの届きにくい箇所には注意が必要です。

歯の質の弱さ

歯のエナメル質が脆弱な場合、細菌や酸による影響を受けやすくなり、むし歯の発生リスクが高まります。

長時間の飲食

長時間の飲食は口腔内の酸性度を上げ、むし歯のリスクが増えます。食後は口をすすいだり歯磨きをすることで酸性度を中和させましょう。

低質な唾液

唾液には口腔内の中和や殺菌、歯の再石灰化などの役割があります。しかし、唾液の分泌量が少なかったり、質が低下すると、これらの機能が低下し、むし歯の発生が増える可能性があります。

歯並びや噛み合わせの問題

歯並びが悪い場合、歯ブラシが届きにくい箇所にプラークが蓄積し、むし歯の原因となります。また、噛み合わせが不適切な場合、噛む力のバランスが悪くなり、歯の表面が傷つきやすくなります。

甘い食べ物や飲み物の摂取

頻繁な糖分摂取はむし歯の原因となります。特に粘着性の高いお菓子や甘い飲み物は歯に付着しやすく、むし歯のリスクが高まります。

むし歯の進行と治療方法

CO

CO初期の歯の溶解段階では、穴や黒ずみはまだ形成されていません。この時点では、歯を削ったり治療するのではなく、経過観察が主なアプローチです。フッ素入りの歯磨き粉を使用して歯の再石灰化を促進させることが一般的です。

C1

C1むし歯によりエナメル質が溶かされ、小さな穴が形成されます。この段階では象牙質にまで達しておらず、痛みはありません。しかし、治療が必要です。通常、感染した部分を最小限削り取り、詰め物で修復します。

C2

C2むし歯が象牙質まで進行した場合、冷たいものや甘いものにしみる感覚や触れると痛みを感じることがあります。治療方法は、小さな範囲の場合は白い詰め物で済みますが、深く進行している場合は麻酔をかけて歯を削り、薬を詰めてから詰め物を行う治療が必要です。

C3

C3むし歯が進行し、神経にまで達すると激しい痛みや歯茎の腫れが生じます。その場合、神経や炎症組織を取り除き、根の内部をクリーニングし、充填物で治療する根管治療を行います。

C4

C4むし歯が進行し、歯の大部分が溶かされた場合、抜歯が必要なことが多いです。ただし、一部の歯質が残っている場合は、根管治療や被せ物を用いた治療が可能です。しかし、C4段階では治療が困難であり、抜歯後の代替手段(入れ歯やインプラントなど)を検討する必要があります。

健康な歯を
残すための定期検診

むし歯は自然治癒力がなく、一度発生すると元に戻りません。初期のむし歯は自覚症状が少なく、進行してから痛みを感じることもあります。定期的な歯科検診が重要で、早期発見と適切な治療が可能です。自己治療は難しいですが、口腔ケアや健康的な食事、適切な歯磨きを心掛けることでリスクを低減できます。予防を重視し、定期的な検診を受けることでむし歯の発生を防ぎましょう。3~6ヶ月に一度は定期的に歯科医院での検診を受けましょう。

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