インプラント治療とは
インプラントは、歯を失った場合の治療法で、人工的な歯根を骨に埋め込み、セラミックの歯を取り付けることで、強度と美しさを兼ね備えた新しい歯を再現します。インプラントは安全なチタン製で、骨としっかり結合するため咬む力も回復します。以前はブリッジや入れ歯が主流でしたが、インプラント治療により自然な歯の感覚と見た目を手に入れることができます。
当院のインプラント
治療の特徴
充実した機器・設備による安全・確実な治療
当院は、安全かつ確実なインプラント治療を実現するために、最新の機器と設備を整えています。
歯科用CT
当院では、歯科用CTを使用して安全かつ正確なインプラント埋入を行っています。CTにより、骨の形状や内部の状態を詳細に把握し、事前に最適な位置と角度をシミュレーションできます。また、被爆量を最小限に抑えながら口腔周囲の範囲を撮影し、高い安全性を確保しています。
マイクロスコープを用いた精密な手術
当院では、インプラント治療においてマイクロスコープを使用しています。マイクロスコープの活用により、治療の緻密さや安全性、正確性が向上します。さらに、上部構造の製作や装着も精密に行うことができ、身体への負担を最小限に抑えることができます。
「4Sコンセプト」に基づいた患者さんに優しいインプラント治療
Short: 短期間
Simple: 術式や治療計画がシンプルであること
Small: 低侵襲であること(外科的な負担が少ないこと)
Safe: 安全であること
当院では4つのSを大切にしながら治療を行っています。
当院のインプラント治療は、最新の歯科用CTなどの設備を使用し、丁寧な精査と診断を行い、精密な治療計画を立てて安全性と確実性を確保します。抜歯後の即時インプラントや即時プロビジョナルレストレーションも提供しています。患者さんの安全を最優先に考えた治療を行います。
その日のうちに噛める「即時荷重インプラント」に対応
インプラント治療には、1回法と2回法の手術方法があります。通常の治療では、インプラントを埋め込んだ後、3〜6ヶ月ほどの期間を待ってから人工歯を取り付けます。しかし、即時荷重インプラントは手術の同日に人工歯を装着することができます。これにより、歯のない期間を過ごすことなく、すぐに歯の機能や見た目を回復させることができます。
即時荷重インプラントのメリット
即時荷重インプラントのメリットは以下のようになります。
食事や会話への支障を抑える
インプラントを埋め込み、すぐに仮歯をつけることができるため、発音や食事において不自由を感じることが少なくなります。
通院回数が少ない
従来のインプラント治療に比べて通院回数が少ないため、交通費や時間による負担を軽減できます。
費用を抑えられる
手術回数が少ないため、治療にかかる費用を抑えることができます。
ブリッジと入れ歯の違い
ブリッジ
ブリッジは失った歯の隣の歯を支えにして歯を補う方法です。固定式で自然な見た目を再現できますが、健康な歯を削る必要があり、将来的な歯の損失のリスクがあります。ブリッジと歯肉の隙間は汚れが溜まりやすく、適切なセルフケアが必要です。また、ブリッジによる負担増加で他の歯の喪失リスクも考慮する必要があります。
入れ歯
入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯の2種類があり、取り外しが可能です。
保険の適用で費用負担は軽減されますが、素材に制約があり、見た目や使い勝手に問題が生じることもあります。入れ歯は広範囲の歯の喪失にも対応できますが、噛みにくさや痛み、外れるといった問題が発生することもあります。
抜歯後の骨の吸収を
抑える「骨造成治療」
ソケットプリザベーション
抜歯後の骨吸収を防ぐために行われるソケットプリザベーションは、抜歯した穴に人工骨を充填する方法です。これにより骨のボリュームを保持し、確実な骨の基盤を作ります。ソケットプリザベーションは骨吸収を抑制し、インプラント治療の成功率を高める重要な手法となります。
インプラント治療の流れ
1診査と治療計画
患者さんの状態を詳しく診査し、口腔内の状態を把握します。型取りやレントゲン、CT撮影などを行い、データを収集します。その後、個別の患者さんに合わせた治療計画を作成します。最適なアプローチを選び、治療の手順や予定を計画します。
2インプラント体の埋入と治癒
局部麻酔をかけて、インプラント体を顎の骨に埋め込みます。その後、骨とインプラント体が結合するまでの期間を設けます。この間に歯がない期間が出来てしまうのが、デメリットでもあります。個々の患者さんにより治りが変わるので、期間も変わってきます。
3アバットメント(支台)の装着
インプラント部位に適したアバットメントを選び、正確に装着します。適合性と安定性を確保するために注意が払われます。アバットメントの選択と装着は治療の成功と快適性に重要です。
4人工歯の装着
患者さんの口腔内に合う歯人工歯と色調を作成します。人工歯が口腔内に合うことを確認し、アバットメントの上に取り付けます。
インプラント
治療後について
歯科医院での定期検診(メインテナンス)
インプラント治療後は、歯科医院での定期的な検診(メインテナンス)が重要です。被せ物の装着後は3ヶ月に1回のクリーニングが推奨されており、インプラントと残っている歯のクリーニングやかみ合わせのチェック、必要なレントゲン診査が行われます。これにより、歯周病菌の再発や歯肉・骨の炎症の早期発見が可能です。定期的な検診により口内の健康を維持しましょう。
インプラント治療後に注意すること
術後の数日間は、以下の点に注意してください。
- 激しい運動や長時間の風呂、アルコールの摂取は避けましょう。
- 処方された薬の服用は必ず守り、副作用が出た場合は医師に相談しましょう。
- 手術直後の旅行や出張は控えて下さい。
- 手術部位での咬む力に注意し、特に骨造成術の場合は手術部位に触れないようにして下さい。
- 歯磨きは担当医の指示に従って行いましょう。一時的に歯磨きを控える場合もあります。
- 仮歯の使用に注意し、入れ歯の使用を一時的に中止する場合もあります。
インプラント症例
【お名前】 | H.H |
---|---|
【性別・年齢】 | 男性・49歳 |
【治療内容】 | インプラント(両側奥歯) |
【治療期間】 | 8か月 |
【治療費】 | 1,994,000円(自由診療) |
【リスク】 | 歯の治療は詰める、被せるなどの行為は、再生不可能な歯を削ることによって少なからず歯にダメージを与えます。しかし口腔内を正常な状態に戻すためには必要な処置なのです。 また、インプラント治療は手術を伴いますので、手術時の偶発症、神経のダメージよる口唇の感覚麻痺などの発現が皆無とは言えません。 |
Befoer
After
患者さんよりメッセージをいただきました
20代始めから両方の奥歯を失くし、40代始めに入れ歯になりました。
両方の奥歯で噛めるようになると、食べ物が「こんなにも美味しかったのか・・・」と驚きました。
体重も一時期10kgも増えました。
ただ「入れ歯」という恥ずかしさや口の中の違和感、入れ外しの煩わしさからインプラントの治療を考えるようになりました。治療前は顎に人工の根を入れる事への不安、怖さはありましたが、
石井先生の丁寧な治療、説明、そして人柄を信じて手術を受ける気持ちになりました。
術中は、痛みもなくあっという間に終わってしまいました。
麻酔がきれた頃痛みが出るかと思いましたが、それも全くなく、抜い糸が唇の内側に当たり、口内炎になったくらいでした。(1回目左側奥歯の手術の時だけです。)
現在、治療後1ヶ月経ちますが、入れ歯の頃の恥ずかしさはなく、まるで自分の歯が生えたような感覚で、しかも両方の奥歯で物を噛める喜びを感じております。
また、大きな口をあけて笑える幸せを与えていただきました。
本当に治療を受けてよかったと心から思います。
ありがとうございました。
院長より
若くして歯を失う事は物が食べられないだけでなく精神的にも辛いですよね。
そして失った歯の治療法として義歯を使用するのは取り外しの煩わしさや噛む効率の面でもベストとは言えません。40代という年齢をとこれからの生活の豊かさを考えるとインプラント治療は現時点では一番の治療法だと思います。素晴らしい決断と選択をしましたね。
歯がある頃の噛む喜びを取り戻しことができとても嬉しく思います。できるだけ長くインプラントが維持できるようしっかりメインテナンスをしていきましょう。